
今回のコラムは、担当している人以外にはなかなか伝わらない(かもしれない)「人事」のお仕事について。
人事とは経営方針に則って組織的に活動する際の要といっていい部門であり、職種です。
しかし、その他の部門からはいったい何をやっているか、全容は見えにくい&分かりにくい筆頭部門でもあります。
「人事担当者が知っておきたい8つの実践策。7つのスキル。」(労務行政) 労務行政研究所 編
ケイキャリアパートナーズのトレーナーも、広くは人事部門に属するということになります。しかしながら、人事の役割は非常に多岐に亘りますし、かつそれぞれに専門性も求められますので、人事のすべてを完璧に把握してトレーナーを担っているわけではありません。
メンバーごとの分業は徹底して行われていますので、人事部門ではゼネラリストは育ちにくくスペシャリストの集団であることが一般的です。皆さんの属する会社や団体ではいかがでしょうか。
人事部門が担う業務は、シンプルにまとめると次の通りとなります。
「人事・採用」「給与・厚生」「育成・評価」
これら業務を遂行するために、次の機能も求められることになります。
「人事企画」「人事運用」「オペレーション」
今回ご紹介している書籍では、この3つの機能を「立法」「司法」「行政」とも言い添えてありました。なるほど、確かに!わかりやすいですね。
企業が環境変化に対応しながら成長を遂げ、未来永劫の発展し続けるために、これらの機能は連携しあいます。人事部門の業務は極めて経営的な課題への対策だといえます。一般の方にとって人事部門との接点といえば「オペレーション」の部分が圧倒的なので、あまりそうした印象を感じないかもしれませんね。
ケイキャリアパートナーズが担う「採用」や「育成」に関しても同じです。
例えば「育成」は、セミナーを企画・開催し、人を集め、トレーニングを提供し、アンケートを取って終わるのが仕事ではありません。
企業の経営方針に従い目標を達成するうえで、必要な人材とはどのような人か、今のメンバーにはどうなって貰う必要があり、そのために何をいつどのように育成の機会提供をすべきか検討し、対策を講じて提案・実践することが仕事です。そして「オペレーション」の結果、達成できたか?に責任を負うのです。
ということは、企業内で行われる研修は、「会社からの期待」の表れといえます。今後の方向性が垣間見えることもあるはずの機会です。
一方で研修には、「貴重な時間を割かれる」「厄介でしんどいもの」というネガティブなイメージを持っている方が、残念ながら少なくありません。
ちょっと視点を変えて「なぜこの研修への参加を求められたのか」「この研修を受講した成果として何が期待されているのか」「この研修での学びをどう活かせるか」をぜひ考えていただきたいです。これまで見えなかった大局的な視点に気づけるかもしれません。
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