今回のコラムは、課題としてとらえている人が少なくない「コミュニケーション」について。
「人は見た目で決まる」「何を言うかよりもどう言うかが大事」とするメラビアンの法則。多くの方がご存知ですよね。
しかし、この法則、実は随分と誤解されているのはご存知でしたか?
メラビアンの法則は、どのように誤解されているのでしょうか。
ひとことでいうと、前提が省かれてしまっています。
そもそもメラビアンが行った実験は、
発言内容と、態度や声のトーンに矛盾を感じた時、人はどちらを信じるのか
ということでした。
つまり、態度や感情がどのように相手に伝達されるかを検証したものだったのです。
その結果、「言葉<視覚・聴覚」が導き出されるのですが、「どのような内容のコミュニケーションやどのような状況下でも、メッセージの意味は大半が非言語コミュニケーションによって伝達される」とする解釈は間違いです。
もちろん、話の内容はどんなときも7%しか伝わらないからどうでもいい、 なんてことでもありません。
さて、ここから私たちのコミュニケーションを磨き上げるヒントを見つけてみましょう。
プレゼンテーションするとき、大事な話を相手にするとき、私たちの頭を占める疑問は「何を言うか」ではありませんか?
欠くことのできない大切な問いですが・・・
それを相手に矛盾を感じさせることなく伝えきる準備はできていますか?
「自信をもってこの製品をお勧めする!」という説得の言葉を、震える声で言われたらどうですか?
目を一度も合わせることなく、うつむきながら言われたとしたら?
もうお分かりですよね。
自信のかけらも感じることができず、本当にお勧め商品なのか、あっという間に疑わしくなり、伝えたかったメッセージは受け取って貰えることなく終わるのです。
見た目(服装や態度)を単に気にするのではなく、伝えたいメッセージに態度や声がマッチしているかどうか、に注意を払う必要があります。
言語と非言語とが一致していなければ、メッセージはうまく相手に伝わりません。
また、言語と非言語の一致とその継続は、その人への信頼感へとつながっていく大切なポイントでもあります。
自分が大切な話をするとき、いったいどんな非言語のメッセージを発しているのでしょう。
そうした点にもぜひ目を向けてみてくださいね。
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