≪コラム≫本音で語り合えていますか?

今回のコラムは、NVCをご紹介!

 

NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(日本経済新聞出版社)マーシャル・B・ローゼンバーグ

 

NVC-Nonviolent Communication-とは、相手を攻撃したり、言葉による暴力を行使しないコミュニケーションのことです。お互いのニーズが満たされるまでとことん話し合い、共感的な関わりを果たす手法です。


 

私たちは、家族や仲間といった大切な人のことをきちんと理解しているのでしょうか。また、どれほど相手のことを大切だと思っているか、本人に伝えてきたでしょうか。

実は大切な人にこそ、そうしたことを後回しにしてしまっていることが多くありませんか?

そもそも私たちは「自分」のことを十分に理解しているのでしょうか。それをしっかりと「言葉で表現」できているのでしょうか。

この本は、こうした問いに改めて向き合う機会を提供してくれます。

 

相手に対する感謝でさえ、私たちは素直に伝えることができていないかもしれません。

次の言葉を、あなたは感謝の言葉だと受け取りますか?

「この報告書は実によくかけている、すばらしいね」

受け取るという方もおられると思いますが、NVCではこれは感謝の言葉ではなく、評価であり判定であるといいます。

感謝を伝えているつもりで、相手を上から目線でジャッジしているなんて、恐ろしいことですよね。これではうまくいく関係もうまくいきません。 

この本では、自分と向き合う方法、自分の本音を言語化する方法、相手と向き合う方法が具体的に事例と共に紹介されています。

エクササイズをやってみると、いかに自分が自身に対してオープンでなかったか、頭ばかりを使って理屈で世界を切り刻んできたかに気づきます。


また、NVCの実践は、思考や感情に巻き込まれて暴走する脳を落ち着かせ、調整することが、脳科学の見地からも立証されているそうです。

VUCAといわれる予測不可能な時代を過ごす私たちにとって、とても大切なコミュニケーションになりそうですね。

 

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